2022.1.15
こんにちは、とれんてぃ(@mveratrenty)です!
SNSでよく見る「SPI代行サービス」
一見使いたくなるサービスですし、
周囲に利用している友人もいるかもしれません
「このまま真面目にSPIを受験していては損をしまうのでは?」
「でも実際に利用してみて、企業側にバレたらどうする?」
そんな不安を持っている方もいるのではないでしょうか
今回は採用担当者の私が上記に関する本音を書いていきたいと思います
【この記事を読むメリット】
・採用担当にSPI代行がバレるのか分かる
・採用担当がSPI代行をお勧めしない理由が分かる
SPI代行はバレるのか!?
早速、SPI代行サービスを利用すると採用担当者にバレるのか?という点について触れていきたいと思います
結論:バレない。
結論から言うと、SPI代行サービスを使ったからといって
企業の採用担当者にバレる可能性は極めて低いです
正確には「確証がない」といったほうが良いかもしれません
採用担当者はSPIの結果がデータとして手元に残るだけであり、
その受験プロセスは全く見えていません
SPIの概要
そもそものSPIの性質や特徴を整理したいと思います
SPIとは?
SPIとは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供する「適性検査」です
「性格の特徴」や「基礎知能」を測ることを目的に開発されました
基本的には言語・非言語の2分野で構成されています
受験方法
受験方法は4つ
1 テストセンターで受験
2 WEB受験
3 ペーパーテスト形式で会場受験
4 企業内のPCなどで受験
特に、コロナ禍では非接触を背景に「WEB受験」が主流となっています
企業側の使用目的
では、企業側はSPIをどんな目的で使っているのか?
主に以下2つが目的です
・選考活動における候補者理解
・入社後の参考資料として(配属先・人物理解)
目先の選考だけではなく、配属にも関わってくる点はポイントでしょう
まさに適正を把握するための検査と言えます
だからこそ、SPI代行はオススメできない。
結局バレないのであれば、SPI代行を利用した方が良いじゃん!
と思うかもしれません。しかし、
採用担当者目線ではオススメできません結論、SPI代行は「本末転倒」になりかねないからです
理由1:自分の性格特性が結果に反映されない
前述したように、SPIは「性格の特徴」と「基礎知能」を測ります
特に性格の特徴は職種とのマッチングを見る際にも参考にされます
ここで代行を利用していると、自分ではなく架空の人物の特徴が出ます
面接ではSPIの情報を参考にする場合も多いので、
面接官は明らかにSPI結果と実際の本人に乖離がある場合は不信感を持ちます
結果的に、不安材料が残ったまま面接終了なんでこともあります
当たり前ですが、自分の性格は自分で受験しないと結果が出ません
将来その企業で働くのは代行者ではなく、「あなた自身」です
では、自分で受験しつつも自分らしく回答しなかった場合はどうでしょう?
SPIを開発した株式会社リクルートマネジメントソリューションズのHPでは
性格検査に関して、以下のような記載があります
自分を正直に出して、答えるように心がけることが大切です。
志望企業の求める人材像に合うような回答をするなど、変に取り繕って回答しても、その後の面接で回答内容と実際の人物とのかい離はすぐに明らかになってしまうでしょう。
仮に希望する企業に入社できたとしても、入社後、その企業に合わず、苦労する可能性もあります。
企業によって求める人材は異なりますし、1つの企業のなかでも特定のタイプの人材だけを必要としているわけでもありません。
自分の持ち味に合った仕事や企業に出合うために、正直に回答しましょう。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ.”適性検査「SPI」とは?”.https://www.recruit-ms.co.jp/freshers/spi-001.html,(2021年10月11日)
就活において、自分を取り繕うことは自らギャップを作ることになる場合が多いです
以上からも自分を偽った回答はオススメできません
理由2:自分を偽ることの代償が大きい
代行を利用し、自分を偽ると代償が後からついてきます
以下のことは可能性として認識しておくべきだと思います
・適職紹介のチャンスロス
性格特性や基礎知能を事前に企業側に認識してもらえていれば、
自身に適正のある職種を紹介してもらえるかもしれません
社会があなたを適切な場所に連れて行ってくれることもあります
希望職種ではなかったが、とても活躍している方は多いです
しかし代行の場合、受験者は自分ではないのでこのチャンスを逃すことがあります
・配属先のミスマッチ
配属段階でSPIの結果を利用する企業も多いです
同じ企業内でも部門によって仕事の進め方や文化が違います
人事は新人が馴染み活躍できる場所に配置するよう努めますが
そもそものSPI結果が他人のものであれば齟齬が生じます
皆さんが望まないミスマッチを自分で作り出すことになってしまいます
・採用取り消しになる可能性がある
極端な可能性も示しておきます
採用選考では基本、候補者側の資料に虚偽がないことが前提で進められます
履歴書の詐称などは採用取り消しになる可能性があり、非常に危険です
SPI代行も同様。自分の能力では無い結果を企業に渡すことになるので、
事実が発覚した場合は採用取り消しになることは十分に考えられます
そこまでの高いリスクを取ってSPI代行を利用する価値はあるとは思えません
まとめ
今回はSPIの代行サービスについてまとめました
採用担当をしていて強く思うことは「就活は正直が本質」であるということです
自身を偽ることはミスマッチを自分で生んでいるようなものです
内定に近づきたい気持ちは理解できますが、
正直に向き合う覚悟を持って就活には挑むべきだと私は思います
そんな姿勢を持つ皆さんには納得のいく就職先が見つかることでしょう
それでは、また次回の記事で
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