【ESが通過しない】原体験(ストーリー)のあるESが人事を動かすという話

就活
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2021.12.09

 

「作り込んだエントリーシート(ES)が通過しない」

「それどころか、既に10社以上連続で落選している」

 

秋のインターンシップに向けて、

こんな悩みを持っている方も多いと思います

落選が続くと「もうどうすれば良いの?」という気持ちになりますよね

そこで、今まで何千枚もESを読んできた僕がどうしても合格させたくなってしまったESの共通点と書き方を今回は共有したいと思います

 

【この記事を読むメリット】

「原体験(ストーリー)」の力で合格するESを描けるようになる

結論:人事の心を動かす

早速、本題に入っちゃいます

当たり前ですがESには「合格するES」と「合格しないES」があります

では、合格するESには何が書いてあるのか?

まずはここを明確にいていきます

 

輝かしいガクチカは必要か?

ガクチカは目立つものじゃないといけない

それを書けば書類選考は合格できる

そんな勘違いがありますが、実は違います

・海外で発展途上国のボランティアをやってきた
・新規事業を学生時代に立ち上げた

どちらも成し遂げられれば素晴らしいガクチカです

しかし、こんなすごいこと誰もができるわけではありません

そして、人事も輝かしいガクチカは求めていません

ES合否にガクチカの大小は関係ありません

なぜなら人事は結果ではなくプロセスを見ているからです

 

目頭が熱くなったES

では、何が必要なのか?

僕は多くのESを読む中で、共通点を探し続けました

そしてあるESと出会いました・・・

そのESでは町工場で働く学生がロボットメーカーを志すまでの流れが書いてありました

彼のESは読者を引き込む力があり、まるで彼の人生を追体験している感覚でした

今でも思い出すだけで目頭が熱くなります

 

ストーリーが心を動かす

詳細は後述しますが、

彼のESには人の心を動かすパワーがありました

そのパワーの正体を数週間考えました

結論、それは原体験(ストーリー)でした

多くのESは情報の羅列がほとんどです

・アルバイトで売上を2倍にしました
・TOEICで950点を取りました

確かに素晴らしい結果です

しかし、読み手の心を動かし、行動させる(合格させたくなる)のはストーリーです

合格するESの特徴。それは・・・

情報<原体験(ストーリー)だったんです

 

手順:心を動かすESの書き方

その後も個人的に心を動かすESを分析しました

今回はその書き方も紹介します

どんな方でも汎用的に描けるように構成を整理をしました

【心を動かすESの構成】

■ビジョンが冒頭にある
■原体験(ストーリー)がある
■業界の志望動機を語る
■企業の志望動機を語る
■職種の志望動機を語る

特にウェイトを割くべきなのは原体験の部分です

大半のESは志望動機のウェイトが多めに構成されていますが、人事の心を動かすには構成比率を大きく変える必要があります

 

手順① ビジョン

ESでは必ずあなたが目指す場所を明記しましょう

仕事以前にどんなことを成し遂げたいのか?

未来像を読者に示すことで職業人生の着地点が見えます

 

ビジョンは感動や痛みを感じた経験から生み出すと良いとされます

・小さい頃に行った物語のような遊園地が忘れられない
・シニアでも簡単に使えるECサイトがあれば親の洋服店が繁盛するのに

今でも鮮明に覚えている経験はあなたの価値観が反映されています

難しく考えず、まずは自分の過去を振り返りましょう

 

手順② 原体験(ストーリー)

ここが一番コアとなる部分です

手順①で出来事を思い出せたら、その解像度を上げて

詳細な原体験を丁寧に掘り起こしていきます

 

掘り起こす際には以下のポイントを意識してください

① 平凡:いつも通りな日常生活
② 起点:日常を覆す出来事
③ 変化:気持ち・行動に起こった変化

この3点があなたのESを流れのある情報(ストーリー)に変えてくれます

ビジョンを目指すきっかけとなった物語を掘り起こしましょう

 

手順③ 業界の志望動機

ここからは志望動機になります

原体験でESのベースががっちりしていれば

それぞれウェイトは少なめで問題ありません

 

まずは業界の志動機。

数ある業界からビジョンに合致するビジネスであることを訴求していきます

「なぜその業界でなければいけないのか」が明記できると良いでしょう

 

手順④ 企業の志望動機

次に企業の志望動機

ここでもビジョンに合致していることを伝えます

 

特に企業のどの部分が合致しているのか伝えましょう

・ビジネスモデル
・顧客の特徴
・働き方

さまざまな切り口が考えられます

「なぜその企業でないといけないのか」という差別化ポイント明確にしましょう

 

手順⑤ 職種の志望動機

最後に職種の志望動機

企業の中でも無数に職種が分岐している企業も多いです

ビジョンに沿った職種を記載しておきます

 

「なぜその仕事なのか」は人事にとっても重要なポイントです

(仕事への本気度が低いと早期離職に繋がるからです)

※ただし、どの職種でも入社したい企業の場合は面接等で職種決定に柔軟性があることを伝えましょう

 

事例:町工場で働いていた学生のES

最後に冒頭で紹介した心動かされたESを紹介したいと思います

私の記憶の範囲内でオマージュしながら書いています

(詳細情報は個人情報なので伏せます)

 

「町工場で働いていた学生のES」

【ビジョン】
私には、「人間とロボットが共創するものづくり」の実現に貢献したいというビジョンがあります。

【原体験】
このビジョンを持つようになったきっかけは小さな町工場でのアルバイトでした。私の働いていた町工場では力仕事が多い割に、シニアの方が多く働いていました。夏の工場は40度近くになることもあり、非常に過酷な環境でした。ある時、シニアの方が重い材料を足元に落下させてしまう大きな事故が発生しました。その方は、職場でも長年働いてきた職人さんでした。しかし、この事故がきっかけで情熱をかけてきたものづくりに関われなくなってしまいました。この経験から、私はものづくりの安全性がどれだけ重要かということを知りました。人が担う分野とロボットに任せる分野。この2つの棲み分けが重要だと感じました。

【志望動機】
この経験から産業ロボットメーカーを志すようになりました。特に、①中小企業様との取引が7割以上を占めている②産業ロボット業界を牽引する技術がある③人との共創を目指すロボット開発方針がある、という3つの観点から貴社を志望させていただきました。職種としましては、人と共創できるロボットを生み出せる開発職を志望します。職種に関しては現状私の考えられる範囲での志望となりますので、その他、貴社に貢献できる職種がございましたら紹介いただけますと幸いです。

 

以上、いかがでしたでしょうか?

原体験をベースに書かれたESのパワーが実感できたかと思います

ちなみにこのESを書いた学生は複数の内定を勝ち取ったようです

 

志望動機をたくさん書いても人事の心は動きません

原体験となるストーリーを作り込むことで、

人事は会ってみたい、採用したい、と思うようになります

 

まとめ

ESで通過するためには「心を動かす」ことが重要です

そのための構成は以下でした

■ビジョンが冒頭にある
原体験(ストーリー)がある
■業界の志望動機を語る
■企業の志望動機を語る
■職種の志望動機を語る

特に、原体験を作る際には、

① 平凡:いつも通りな日常生活
② 起点:日常を覆す出来事
③ 変化:気持ち・行動に起こった変化

というポイントを重視することが大切です

 

以上、少しでも皆さんの参考になれば幸いです

それでは次回の記事で!

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