ご存知の通り、コロナ禍によって、オンライン完結型のインターンシップが増えました。
企業と学生の接点が増えた一方で、企業理解の浅さが問題となり、ミスマッチが多くなることが懸念されています。
コロナ禍で逆にスポットライトを浴びている「対面型のインターンシップ」にはどんな価値があるのか?
どこに真価があるのか?
就活では結論ファーストが大事らしいので、例によって、結論から述べます。
ズバリ、
対面型インターンシップの価値は、
「経験学習」ができる点
にあります。
経験学習とは、経験を通して何かを学ぶことを指します。
特にマイケル・ロンバルドとロバート・アイチンガーは人は、「経験(70%)、観察(20%)、本などの書物(10%)」の割合で学ぶとしています。
上記からも、経験をすることは重要であることが分かります。
その点、対面型インターンは5感をもって経験でき、仕事・業界理解が早いスピードで進むと考えられています。
つまり、対面型の真価とは、経験学習ができる点にあると言えます。
経験学習の4ステップ
経験学習は4つのステップからなります。具体的には、経験→省察→概念化→試行というステップを踏みます。
人が学ぶ時、このサイクルを回すことが有効とされているようで、これは就活生にも使えそうな理論かなと思います。
経験
これは具体的な経験を示します。体験と言い換えた方が分かりやすいかもしれない。
体験は机上よりも圧倒的に多くのことに気づかせてくれます。そして、より多くの気づきは次のステップの省察の質を上げます。
省察
省察とは、過去の体験を色々な角度から「省みる」ことです。
この考察をすることで、その体験にはどんな意味があったのかを振り返ることが可能になります。
行動量は多いけど成長しないと言う人は、この省察が弱い可能性があります。
概念化
このフェーズでは、他の事象にも転用できるような概念(抽象度高め)として、自身の中にストックします。
他のものにも使いやすい形に加工していおくイメージが一番近いです。ノウハウと言われるものも、この部類に入ります。
試行
最後に、実際に自分のなかで概念化できたものを他に使えないか試してみます。
経験〜概念化まではインプットですが、ここで初めてアウトプットすることで、知識ではなく、知恵にしていきます。
ここでは使える知識として昇華し、成長に繋げます。
就活で経験学習をするメリット
仕事や勉強にもよく使われる経験学習ですが、就活における大きなメリットもあります。
それは業界・企業・職種をより深層で理解できることです。
コロナ禍では、就活生の表層理解が密かに問題視されています。当たり前ですが、HPやSNSだけでの情報収集に加え、本選考もWEB化した関係で、就活がオンライン簡潔することが多くなりました。
その企業を受けるほとんどの学生が浅い理解なのに対し、対面型インターンに参加した学生は圧倒的に理解度が向上します。
すると結果どうなるか?
本選考で圧倒的に有利になる。
理解深度が深いということは、本選考のESや面接でも大きなアドバンテージになります。
オンライン就活の方が、金銭面でも精神面でも楽という気持ちは十分理解できますが、いきたい業界・企業があるならば、全力で対面型インターンに挑むべきだと人事的にには思います。
さあ、経験を獲得しましょう。
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